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名称 | 自然銅 (しぜんどう) |
英名 | Native copper、Copper (カッパー) |
分類 | 元素鉱物 |
化学式 | Cu |
結晶系 | 等軸晶系 |
硬度 | 2.5〜3 |
比重 | 8.9 |
劈開 | なし |
断口 | 針状 |
条痕 | 銅赤色 |
色 | 銅赤色 |
光沢 | 金属光沢 |
自然銅は、所謂元素鉱物のひとつで、主に硫化銅の鉱脈の酸化帯中に二次鉱物として産出する。
結晶は等軸晶系で、六面体や八面体、十二面体などをしているが、結晶をつくることは稀で、多くは塊状や樹枝状、板状や箔状などの集合体などで産出し、針状のものも見られる。
不透明で、色は赤銅色をしていて、新鮮な断面は淡い紅色で金属光沢がある。
しかし、酸化すると銅褐色に変化し、光沢はなくなってしまう。
硝酸に溶け、比重は重いが、金属銅と同じで、ナイフでも簡単に傷がつく。
また、自然銅は銅の鉱石鉱物に利用されることがあるが、銅の生産には、主に藍銅鉱や斑銅鉱、黄銅鉱、銅藍、赤銅鉱などが用いられる。
写真は、奈良県吉野郡東吉野村・三尾鉱山産出のもので、母岩は結晶片岩。
三尾鉱山では自然銅を多く産出したが、現在は閉山している。