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紅柱石

 
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名称 紅柱石 (こうちゅうせき)
英名 Andalusite (アンダルサイト)
分類 珪酸塩鉱物
化学式 Al2SiO5
結晶系 斜方晶系
硬度 6.5〜7.5
比重 3.17
劈開 一方向に完全
断口 凸凹〜亜貝殻状
条痕 白色
紅色、白色、灰色、褐色など
光沢 ガラス光沢


紅柱石は、花崗岩やペグマタイト、接触変成岩(ホルンフェルス)、アルミニウムに富む片麻岩や結晶片岩中などに生成するが、ホルンフェルス中の紅柱石は、一般に白雲母に変質していることが多い。

藍晶石や珪線石、菫青石や鋼玉などと共に産出し、斜方晶系で、断面が正方形に近い柱状の結晶をつくるが、炭素包有物を含むものは結晶の横断面に対角線に沿った炭質の十字形が見られ、これは空晶石(Chiastolite)と呼ばれている。

また、紅柱石は塊状や繊維状、円柱状で産出するものもあり、色は淡い紅色や赤味・褐色を帯びたもののほか、白色や灰色、緑色を帯びたものなども見られる。
いずれも条痕は白く、ガラス光沢があり、半透明から不透明で、断口は凸凹から亜貝殻状をしている。

ところで、紅柱石はアルミニウムの珪酸塩鉱物のひとつだが、藍晶石と珪線石も同一の化学組成をもっている。
これらの鉱物は、化学組成は同じでも結晶の形が違う(原子の結びつき方が異なる)という「同質異像」の関係になっていて、それぞれ異なった圧力と温度によって生成される。
(藍晶石は三斜晶系、珪線石は斜方晶系で、それぞれ比重も異なっている)

この内、紅柱石は藍晶石よりも低い圧力、珪線石よりも低い温度で晶出し(低温・低圧)、三つの鉱物の中では、もっとも普通に見られる。
また、これら三つの鉱物は圧力と温度の違いによって生成されることから、母岩が生成された温度や圧力の変化などを調べる際の手掛かりになっているが、いずれも遷移は遅鈍型なので、互いに伴って産出することもしばしばある。

このほか、紅柱石はどのような液体にも溶けず、炎に当てても容易に溶融しないことから、耐火物の原料や特殊磁器の原料などに利用されるが、美しいものは装飾用に利用されることもある。

写真は、京都府和束町産の紅柱石で、灰色から灰紅色の長い柱状結晶をなしている。

尚、英名の「Andalusite」は、スペイン・アンダルシア地方で発見されたことに由来している。

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