鉱物図鑑

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青鉛鉱

 
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名称 青鉛鉱(せいえんこう)
英名 Linarite (リナライト)
分類 硫酸塩鉱物
化学式 PbCu(SO4)(OH)2
結晶系 単斜晶系
硬度 2.5
比重 5.3
劈開 完全
断口 貝殻状
条痕 青色
青から濃青色
光沢 ガラス光沢〜亜金属光沢


青鉛鉱は、鉛や亜鉛、銅鉱床の酸化帯などに白鉛鉱や孔雀石などを伴って産出する銅と鉛の硫酸塩鉱物で、ブロシャン銅鉱や硫酸塩鉱、胆ばんなどの二次鉱物と共に生成する。

結晶は薄い卓状か細い柱状だが、皮膜状集合や放射状集合、塊状などをなすこともあり、双晶のものが多い。
色は青から濃青色で、条痕も淡い青色をしている。
透明から半透明で、ガラス光沢から亜金剛光沢がある。

藍銅鉱とは色や産状が似ているが、藍銅鉱は希塩酸に浸すと泡を出して溶けるが、青鉛鉱には白い膜ができる。
また、青鉛鉱を炎で熱すると溶融し、更に熱すると黒くなって崩れてしまうほか、青鉛鉱の硬度は2.5で、藍銅鉱の3.5〜4よりも軟らかくなっている。

写真は、兵庫県・辻ヶ瀬鉱山(閉山)産出のものだが、秋田県・亀山盛鉱山(閉山)のものがよく知られている。

尚、英名の「Linarite」は、原産地であるスペイン南部のアンダルシア州・リナレスに因んで付けられている。

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