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異極鉱

 
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名称 異極鉱 (いきょくこう)
英名 Hemimorphite (ヘミモルファイト)
分類 珪酸塩鉱物
化学式 Zn4Si2O7(OH)2・H2O
結晶系 斜方晶系
硬度 4.5〜5
比重 3.5
劈開 完全
断口 凸凹
条痕 白色
色 無色〜白色、灰色、淡青色、淡緑色、褐色など
光沢 ガラス光沢


異極鉱は亜鉛鉱床の酸化帯に普通に産出する珪酸塩鉱物で、鉱脈中に、菱亜鉛鉱や方鉛鉱、硫酸鉛鉱や方解石、閃亜鉛鉱、白鉛鉱など、ほかの鉱物と一緒に産出することが多い。

斜方晶系の縦に条線のある薄い卓状の結晶をつくるが、異極鉱の結晶は、結晶の両端でそれぞれ形が異なっていて、一方はやや平坦で斜角のある単面をしていて、一方は錐面になっている。

名前は、この形の違いからつけられているが、異極鉱は塊状や粒状、緻密、繊維状、ぶどう状などのほか、皮殻状や鍾乳状などで産出することもある。

色は無色や白色が多いが、緑色を帯びたものや灰色をしているものなども見られる。
また、鉄や銅を含んでいるものは褐色や青色をしているが、いずれも条痕は白色をしている。

透明から半透明で、光沢があり、色の美しいものは宝飾品に利用されることがある。
検査の方法としては、異極鉱を密閉して熱すると水を生じるほか、酸に溶け、ゼラチン状になる。

ところで、異極鉱は一見して菱亜鉛鉱(六方晶系)とは大変よく似ているが、希塩酸の中に入れると異極鉱は泡を出さずに溶けるが、菱亜鉛鉱は炭酸ガスを発生させ、泡立ちながら溶ける。
また、ブラックライトを当てると、異極鉱には変化がないが、菱亜鉛鉱はピンク色に変化するなどの違いがある。

国内での産地は、大分県・木浦鉱山や岐阜県・神岡鉱山(閉山)などがよく知られている。
写真のものは、木浦鉱山のもので、塩化鉱物が変質してできた褐鉄鉱の隙間に、板状結晶の球形集合体をなしている。

このほか、異極鉱のように、結晶の両端の形が異なったものを異極晶(異極像)と呼ぶが、電気石なども異極晶の鉱物で、これらの鉱物は加熱や加圧によって静電気を帯びるという性質が知られている。

尚、異極鉱はよく似ている菱亜鉛鉱と共に亜鉛の鉱石として利用されるが、いずれも Calamine(カラミン)と呼ばれることがあるので、注意する必要がある。

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